モース硬度の一覧

宝石・鉱物の硬さと、劈開・割れにくさ。身近なものと比べられます。

✨ できること

  • 宝石・鉱物・身近なものの硬度を、劈開と割れにくさと一緒に一覧できる
  • 名前でも用途でも絞り込める(分類の切り替えつき)
  • 2つ選ぶと、どちらがどちらに傷を付けるかを判定する
  • 「硬いのに欠けやすい」石(トパーズ・タンザナイト・フローライト)が一目で分かる

🪄 こんなときに

普段使いの指輪を選ぶ

硬度7以上・劈開なしの石は、日常の摩耗に強い。

手持ちの宝石の扱いを知る

劈開のある石やオパール・真珠は、ぶつけない・洗浄機に入れない、が基本。

理科の勉強に

モース硬度計の標準鉱物1〜10と、爪・銅貨・ガラスの目安を並べて確認できる。

石の見分けの手がかりに

何に傷が付くかで、おおよその硬さを絞り込めます(ただし本物の宝石では試さないこと)。

🔒 プライバシー

すべてブラウザ内で動作します。入力した検索語はサーバーに送信されず、保存もされません。

❓ よくある質問

モース硬度とは何ですか?

1812年にドイツの鉱物学者フリードリヒ・モースが定めた、引っかき傷への強さの尺度です。10種の標準鉱物(滑石・石膏・方解石・蛍石・燐灰石・正長石・石英・トパーズ・コランダム・ダイヤモンド)を基準に、どちらがどちらに傷を付けるかで順位を決めます。順位であって倍率ではないため、硬度10が硬度5の2倍硬いわけではありません。

ダイヤモンドは絶対に壊れないのですか?

壊れます。ダイヤモンドが最強なのは「引っかき傷」に対してで、衝撃に対しては劈開という弱い面があります。実際、ダイヤモンドの研磨はこの性質を利用して行われてきました。ぶつければ欠けることがあるので、他の宝石と同じように扱いに注意が要ります。

指輪に向く石はどれですか?

硬度が7以上で、劈開がなく、靭性の高いものが向きます。ルビー・サファイア(9)、スピネル(8)、クリソベリル(8.5)、水晶(7)などです。逆にオパール・タンザナイト・ムーンストーン・フローライトは、ペンダントやイヤリングのほうが安心です。

エメラルドは硬度7.5〜8なのに欠けやすいと聞きました

エメラルドは内部にひびや異物(インクルージョン)を多く含むのが普通で、そこが弱点になります。硬度は表面の傷への強さで、内部のひびとは別の話です。超音波洗浄機は避け、ぶつけないようにしてください。

自分で硬度を調べてもいいですか?

引っかき試験は必ずどちらかに傷が残るため、価値のある石では行わないでください。目立たない裏側で行う、より柔らかいものから順に試す、というのが鉱物標本での作法です。宝石の鑑別は専門機関に依頼してください。

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どちらが傷つく?

硬度が近い(差が 0.5 未満の)ものどうしは、どちらにも傷が残ることがあります。

分類

10

ダイヤモンド

完全な劈開 割れにくさ: 割れにくい 標準鉱物 10

劈開: 四方向に完全(八面体)

最も硬いが、劈開の方向への衝撃には弱い。研磨も、この方向の差を使って行う。

9

コランダム(ルビー・サファイア)

劈開なし 割れにくさ: 非常に割れにくい 標準鉱物 9

劈開: なし(裂開が出ることがある)

赤いものがルビー、それ以外がサファイア。同じ鉱物。硬く割れにくいので普段使いに向く。

8.5

クリソベリル(アレキサンドライト)

劈開は不明瞭 割れにくさ: 非常に割れにくい

劈開: 不明瞭

硬さも粘りもあり、扱いやすい。アレキサンドライトは光源で色が変わる。

8

トパーズ

完全な劈開 割れにくさ: 欠けやすい 標準鉱物 8

劈開: 一方向に完全

硬いのに、劈開の方向にぶつけると割れる。硬さと丈夫さが別であることの代表例。

8

スピネル

劈開なし 割れにくさ: 割れにくい

劈開: なし

長くルビーと混同されてきた。劈開がなく丈夫。

7.5〜8

ベリル(エメラルド・アクアマリン)

劈開は不明瞭 割れにくさ: 欠けやすい

劈開: 不明瞭

エメラルドは内部に含まれるひび(インクルージョン)が多く、硬度のわりに欠けやすい。超音波洗浄は避ける。

7〜7.5

トルマリン(電気石)

劈開なし 割れにくさ: ふつう

劈開: なし

色の幅が最も広い宝石のひとつ。温めると帯電する。

7

石英(水晶)

劈開なし 割れにくさ: 割れにくい 標準鉱物 7

劈開: なし(貝殻状に割れる)

砂ぼこりの主成分がこれ。硬度 7 未満の宝石が日常で曇るのは、空気中の砂で削られるため。

6.5〜7.5

ガーネット

劈開なし 割れにくさ: ふつう

劈開: なし

赤だけでなく緑やオレンジもある鉱物のグループ。

7

水晶・アメシスト・シトリン

劈開なし 割れにくさ: 割れにくい

劈開: なし

いずれも石英。色の違いは微量の成分による。

7

砂ぼこり

劈開なし 割れにくさ: ふつう

劈開: —

主成分は石英で硬度 7。硬度 7 未満の宝石は、身に着けているだけで少しずつ削られる。

6.5〜7

ヒスイ(硬玉)

劈開なし 割れにくさ: 非常に割れにくい

劈開: なし(繊維が絡み合う)

硬度は水晶より低いのに、最も割れにくい宝石のひとつ。細い繊維が絡み合っているため。石器や装身具に使われてきた理由。

6.5〜7

ペリドット

劈開は不明瞭 割れにくさ: 欠けやすい

劈開: 不明瞭

熱と急な温度変化に弱い。8 月の誕生石。

6〜7

タンザナイト

完全な劈開 割れにくさ: 欠けやすい

劈開: 一方向に完全

硬度のわりにとても割れやすい。指輪よりペンダント向き。

6.5

鋼のやすり

劈開なし 割れにくさ: 割れにくい

劈開: —

石英(7)には傷がつかない。

6〜6.5

ムーンストーン(長石)

完全な劈開 割れにくさ: 欠けやすい

劈開: 二方向に完全

劈開が二方向にあり欠けやすい。ぶつけない設計の枠に留める。

6

正長石

完全な劈開 割れにくさ: ふつう 標準鉱物 6

劈開: 二方向に完全

長石の一種。ムーンストーンはこの仲間。

5.5〜6.5

オパール

劈開なし 割れにくさ: 欠けやすい

劈開: なし

水分を含む。乾燥や急な温度変化でひび(クレイジング)が入ることがある。

5〜6

ターコイズ

劈開なし 割れにくさ: ふつう

劈開: なし

多孔質で、化粧品や汗の油分を吸って変色することがある。

5.5

板ガラス

劈開なし 割れにくさ: 欠けやすい

劈開: —

「ガラスに傷がつくか」は昔からの見分け方だが、試すと石にも傷が残るので宝石には行わない。

5.5

ナイフの刃

劈開なし 割れにくさ: 割れにくい

劈開: —

正長石(6)には傷がつかない。

5〜5.5

ラピスラズリ

劈開なし 割れにくさ: ふつう

劈開: なし(岩石なので)

複数の鉱物からなる岩石。かつては砕いて青の顔料(ウルトラマリン)にした。

5〜5.5

黒曜石

劈開なし 割れにくさ: 欠けやすい

劈開: なし(鋭く貝殻状に割れる)

天然のガラス。割れ口が鋭いので石器に使われた。

5

燐灰石(アパタイト)

劈開は不明瞭 割れにくさ: 欠けやすい 標準鉱物 5

劈開: 不明瞭

歯や骨の主成分と同じ鉱物。ナイフで傷がつく。

4〜4.5

鉄の釘

劈開なし 割れにくさ: 割れにくい

劈開: —

アパタイト(5)には歯が立たない。

4

蛍石(フローライト)

完全な劈開 割れにくさ: 欠けやすい 標準鉱物 4

劈開: 四方向に完全(八面体に割れる)

色が豊かで人気があるが、劈開が完全で欠けやすく、指輪には向かない。

2.5〜4.5

真珠

劈開なし 割れにくさ: ふつう

劈開: なし

とても柔らかい。化粧品・香水・酸に弱く、最後に着けて最初に外すのが基本。

3〜4

珊瑚

劈開なし 割れにくさ: ふつう

劈開: なし

炭酸カルシウムでできており、酸に弱い。

3.5

銅貨

劈開なし 割れにくさ: ふつう

劈開: —

方解石(3)には傷がつき、蛍石(4)にはつかない。

3

方解石

完全な劈開 割れにくさ: 欠けやすい 標準鉱物 3

劈開: 三方向に完全(菱面体に割れる)

銅貨で傷がつく。割ると必ず菱形の塊になる。

2.5

人の爪

劈開なし 割れにくさ: ふつう

劈開: —

爪で傷がつけば硬度 2.5 以下。石膏より柔らかい石を見分ける目安。

2〜2.5

琥珀

劈開なし 割れにくさ: 欠けやすい

劈開: なし

樹脂の化石。非常に軽く柔らかい。アルコールや熱で傷む。

2

石膏

完全な劈開 割れにくさ: 欠けやすい 標準鉱物 2

劈開: 一方向に完全

爪でぎりぎり傷がつく硬さ。石膏ボードやチョークに。

1

滑石(タルク)

完全な劈開 割れにくさ: 欠けやすい 標準鉱物 1

劈開: 一方向に完全。薄くはがれる

爪で傷がつく。ベビーパウダーの原料。

硬さと丈夫さは別のもの

  • モース硬度は「引っかき傷に対する強さ」の順番です。1〜10 の標準鉱物を基準に、どちらがどちらに傷を付けるかで決めた順位であり、目盛りの間隔は等しくありません(9 と 10 の差は、1 と 9 の差より大きいと言われます)。
  • 硬い=割れにくい、ではありません。 ダイヤモンドは最も硬いのに、劈開の方向へ強い衝撃を受けると割れます。逆にヒスイは水晶より柔らかいのに、繊維が絡み合っているため非常に割れにくく、古くから石器に使われてきました。
  • 日常で宝石が曇る原因は、空気中の砂ぼこり(主成分は石英・硬度 7)です。硬度 7 未満の石は、身に着けているだけで少しずつ細かい傷が入ります。指輪のように擦れる場所ほど影響が大きくなります。
  • 硬さを調べる引っかき試験は、必ずどちらかに傷が残ります。宝石で試さないでください。